仏画の色と形、聖獣(龍・鳳凰)など受け継がれた象徴性・色のあれこれ。

曼荼羅につきまして
曼荼羅とはサンスクリット語のmandala。mandaは「心髄」「本質」「醍醐」の意味を持ち、laは物の所有を表します。
宗教的な曼荼羅
曼荼羅は4世紀、インドの祭祀の壇として登場しています。神仏を降ろす祭壇…まさに「本質を所有する場」...

鳳凰を描く
永遠に生きる不滅の鳥(不死鳥)は古今東西各地の伝説・伝承・神話に登場します。鳳凰・朱雀、東洋の霊鳥・西洋の不死鳥 鳳凰画を描く鳳凰、朱雀、フェニックス、ガルーダなど名前は多くありますが、基本的に「火の属性」を持っていること、「火」の破壊と再生の質(不死)を持つことが共通しています。

チャクラとチベット仏教・五智如来
チベット仏教にもチャクラ思想はあります。チベットは隣国である2つの大国~インドと中国の影響を多大に受けつつ、独自のチベット仏教、チベット医学を発展させてきました。チベット仏教にもチャクラ思想はあります。チベットは隣国である2つの大国~インドと中国の影響を多大に受けつつ、独自のチベット仏教、チベット医学を発展させてきました。

飛天を描く
飛天といえば敦煌。敦煌といえば飛天。楽神・ガンダルヴァは香しか食さず、全身から香の香りを漂わせていると伝えられています。上記の成り立ちや役割があるので、敦煌の飛天は、上半身裸体・裳裾や天衣が飛翔の風を受けて長く天に舞い(この翻る衣がとても特徴的なのです)諸仏を礼賛するための所作を行う。楽器を奏でる飛天・散華する飛天・香炉を掲げる飛天
そんな造形で描かれています。

龍を描く
龍やドラゴンは古今東西各地の伝説・伝承・神話に登場します。東洋の龍は吉祥や智慧、西洋のドラゴンは悪(時にユーモラスな、時に悪魔のような)で描かれることが多いですが、龍の善悪の区別はかなり曖昧です。龍は雲、雨、そして大河の象徴であり、陰陽五行では「陽」に分類され男性性。易経では「智慧」を表すと記されています。秦代以降、龍は皇帝のシンボルでした。漢の高祖・劉邦の母親は自分の上に「赤龍」が乗る夢を見た直後、劉邦を懐妊したと伝えられ、龍座・龍袍・龍顔…中華文明において皇帝と龍はほぼ同義です。

仏教五大と色と形(方位)
仏教五大と色・色と形の象徴・密教五色・五智如来の色と方位 五大と色 仏教五大は地大「黄色」水大「白色」火大「赤色」風大「黒色」空大「青色」この五元素・五色で構成されています。