ホワイトターラ(白多羅菩薩)/点描仏画C2

ホワイトターラ(白多羅菩薩)

ホワイトターラ(白多羅菩薩)はチベット仏教でとても人気が高い女神です。

観音菩薩が衆生の苦悩を思い流した涙、その右目からホワイトターラ、左目からグリーンターラが誕生しました。

ターラ(多羅)は「輪廻の海を渡るのを助ける女性」という意味。(サンスクリット語だと「星」「女性的な知恵」の意味も持ちます)

チベット仏教文化圏ではホワイトターラを見ない日はないほどポピュラーな女神で、わたしはダラムサラ(チベット亡命政府)のナムギュル寺で出会ったホワイトターラに一目ぼれし、気づけば屋号になっております(^^;

ホワイトターラ(白多羅菩薩)

ホワイトターラとクリア(光)

 

 

ホワイトターラの造形

左手には蓮華、右手に与願印を結び、蓮華の上に結跏趺坐で坐し、白く輝く身体と、額・手足・両眼の7つの眼を持っています。

対のグリーンターラは半跏趺坐で、人々の元へ今にも駆けつけそうな「動き」「親しみ」を感じさせますが、両足を蓮台に乗せたホワイトターラは超然とした雰囲気を持ちます。

 

ホワイトターラの白く輝く身体

虹の7色全てを均等に持つ光を顔料で表現すると「白」になります。

ニンマ派のゾクチェンには「虹の体」と呼ばれる行があります。この行が成就されると、心身は五大に分解され肉体は虹になります。

虹の体を得ると粗大の世界的には「無」になり、物理的肉体の痕跡として残されるのは爪と髪のみ。

時輪タントラを代表とする密教行では光と音、極彩の色を観想生起し幻身を取得し、物理的肉体を無に帰すと伝えられています。

 

この行は、観想でフルスペクトルすべてを会得し、粗大身を白色光(無)へ移行させる行が多く、

虹の色をすべて持つ=クリアライト・白色(無に帰す/解脱)

カラーセラピーのクリアの象徴的意味性の起源の1つとして非常に興味深いのです。

 

また「清らかな水」の色でもあることから、古今東西「清浄」「浄化」「清らかさ」を表します。

そのせいか本来「延命長寿」の女神なのに、オラクルカードのホワイトターラは「浄化」「デトックス」の意味を持ちます。

「涙」も水のシンボルです。ホワイト(白)は苦悩や悲しみを浄化する、苦しみを理解して次に進むときのリセット・リスタートの色でもあるのです。

>> 白色(クリア)| カラーセラピー色の意味と色彩象徴

観音菩薩の涙(水)から生まれたホワイトターラが「輪廻の海(水)を泳ぐ衆生を救済する女神」といわれ、「白色」や「水」のシンボル・イメージが投影されているのです。

 

ホワイトターラ仏画

 

当校ではホワイトターラ「彩色仏画」「点描仏画」を描いていただくことができます。

ホワイトターラ白多羅菩薩

ホワイトターラ点描仏画C2

 

 

 

ホワイトターラ点描曼荼羅

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