グリーンターラ(緑多羅菩薩)

グリーンターラは観音菩薩が衆生の苦難を想い流した涙から生まれた菩薩です。 「輪廻の海を渡るのを助ける菩薩」として右目の涙からホワイトターラ、左目の涙からグリーンターラが生まれたと伝えられています。

 

 

グリーンの身体が印象的なグリーンーターラ

グリーンの身体が印象的なグリーンターラ

 

 

グリーンターラ(緑多羅菩薩)とは

 

ホワイトターラと並びチベットやネパールでは非常に人気がある菩薩ですが、前期密教の日本仏教には登場しません。後期密教(チベット仏教)はヒンドゥーの女神崇拝の影響を受け、女神たちが重要な役割を果たします(タントリズム・ヤブユムなど)。

グリーンはターラは左手に蓮花を持ち、右手は与願印を結び、蓮華座の上に半跏趺坐で描かれます。

閉じかけ・開花・蕾…3つの蓮華は青で描かれ、「過去」「現在」「未来」の三世を表しています。

白く輝く身体を持ち結跏趺坐で座るホワイトターラと比べ、半跏趺坐(片足を地面に卸している)のグリーンターラは「今にも1歩踏み出し、人々のもとへ駆けつけそう」な活動性や親しみを感じさせます。

功徳も、ホワイトターラに比べれば現世利益的な功徳が強く「財運招福」「災厄避け」など人の暮らしに直結しているものが目立ちます。

 

>> ホワイトターラ(白多羅菩薩)

 

ホワイトターラは左手に蓮花・右手は与願印を結び蓮華座の上に結跏趺坐。 白く輝く身体、両掌・両足の裏・額・両眼に7つの目を持つのが特徴です。

パワフルに1歩を踏み出すグリーンターラと比べ、白い身体を結跏趺坐で蓮台に置くホワイトターラは「遠くから見守る慈悲・慈愛」の印象がありますね。「仏法への帰依者の守護」「延命長寿」などの功徳を持ちますが、現世利益的な功徳を持つグリーンターラの方がより親しみやすいかもしれません。

 

 

 


 

 

グリーンターラ仏画

 

当ホワイトターラでは、グリーンターラの彩色仏画・点描仏画を描いていただけます。

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グリーン(緑色)の象徴的な意味

 

カラーの世界では「グリーン」は「植物」の連想物を持ち「リラックス」「平和」「癒し」の色であり、ハートチャクラ(「ありのままの自分」)の色です。

原始の時代から人々と共にあり同じ大地に生きる「植物」は、高みから地上を照らす「太陽光(ホワイト)」に比べると「親しみやすい」「身近な」色でもあります。
それを示すように、
・結跏趺坐のホワイトターラ(ちょっと遠い感じ)
・半跏趺坐のグリーンターラ(すぐに駆け付けてくれそうな)
と色分けされていますね。

植物は地上に「繁殖」「繁栄」します。そこからグリーンは「地上の繁栄~ビジネスの拡大」の意味も隠し持ちます。

「財運招福」という分かりやすい功徳を持つグリーンターラと、色の象徴性がリンクしているのが面白いですね。

 

 

 

 

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