「円環・ウロボロス風の龍」龍画1(聖獣画1)

生徒さん方から、「龍、流行ってますよ!」と言われて描いてみた龍の絵・第1号です(笑)

 

【龍画 contents】

 

 

 

聖獣画1 ウロボロス風な龍

 

円の中に収めようとしたら、なんだか窮屈そう?ウロボロス風になってしまいました。

 

 

一は全、全は一。

始まりは終わり、終わりは始まり。

ウロボロス(自分の尾を飲む蛇)は錬金術のシンボルですね。

 

 

東洋の龍

 

龍の起源は恐竜(爬虫類系)か、サーペント(大型の蛇)だと言われています。

蛇行しつつ流れる川を「蛇」で象徴する文化は多く、「蛇と水」は切っても切り離せません。

また「知恵を持つ蛇」は、世界各地の伝説の中に登場します。ただし、叡智を預ける蛇もいれば、知恵を与えアダムとイブを失楽園させてしまうのも蛇ですから、西洋(キリスト教圏)の蛇やドラゴンは「悪魔」「悪者」のシンボルになることも多々あります。

 

東洋、特に中国では「龍」は皇帝のシンボルです。

五行の中央「土」は黄色。ゆえにイエロードラゴンは皇帝そのものを表します(五行聖獣では、「木」「東」に青龍が配置されますが、東西南北中央と五色の五龍を配置したりもします)し、「龍顔」「龍座」など皇帝にまつわる表現では「龍」「竜」が多用されます。

 

龍は、中華文明を育んだ黄河・長江といった大河の象徴であり、龍脈・龍穴など大地の気(エネルギー)の象徴でもあります。

※中医学では人体に五(六)臓・六腑があり、360を超えるツボがあり、ツボと臓器を繋ぐ経絡(気の流れる道)があると考えます。龍脈は大地の経絡、龍穴は大地のツボと考えてください。

 

円形の龍の画

 

 

シンボルを考えると、龍は非常に属性が見えにくく(オールマイティともいう)、

河川の「水」

大地の「土」

だけでなく、トカゲ(爬虫類)では「火」属性ですし、最近流行の龍雲となると「空気(風)」ですね。

 

「水」の洪水、「土」の洪水、「火」の火焔、「空気(風)」の竜巻など、人類を脅かして来た(ということは畏敬の対象にもなり、味方につければ最強の守護神になる)、

数多くの、制御できないうねりを上げる自然エネルギー

を世界各地で「龍」にシンボライズしたのでしょうね。

 

横山大観

東洋の龍は神々しい

 

中国の天地創造説では、最初に「混沌」があり、次に「陰陽」が分離しました。

「陰」は闇・偶数・寒さ。シンボルは女性性・大地・朱色・谷・川床・トラ。

「陽」は光・奇数・熱。シンボルは男性性・空・青・山・龍。

という区分になります。

 

孔子は老子の元へ教えを乞いに行き、

 

鳥は飛び、魚は泳ぎ、獣は走る。

走る獣は罠で、泳ぐ魚は網で、飛ぶ鳥は矢で捕らえることができる。しかし竜がいる。竜がどのようにして風に乗るのか、どのようにして天に到達するのか、わたしは知らない。

今日わたしは老人に会った。わたしは竜に会ったということができる。「史記」

 

儒学の祖の孔子の老子に対する敬意…礼を重んずる孺子の姿勢とも言えますが…がよく表れている一文です。

 

 

西洋の龍

 

東洋の龍と比べると西洋の龍は悪役や間抜けな役を担うことが多いようです。

巨大化した蛇の身体に小さな羽根を生やした姿でよく描かれますが、雄々しい東洋の龍と比べるとユーモラスな印象があります。

西洋の英雄たちはテンプレのように、ヘラクレスもジークフリードも聖ミカエルも「悪者(ドラゴン)退治」を成し遂げます。

聖ゲオルギウスとドラゴン

聖ゲオルギウスのドラゴン退治

 

キリスト教の聖人たちからは

すなわち悪魔と呼ばれ、サタンと呼ばれる…古き竜は…

獅子と竜である。獅子はその凶暴さゆえに、竜はその狡猾さゆえに

など龍にとって不名誉な記述が数多く残されています。

 

ユングは「大地」を表す爬虫類と、「大気」を表す鳥の要素を西洋の龍にみています。

 

おそらく、聖獣としては東西問わず最もメジャーなドラゴンゆえに、多種多様な象徴性を持つのですね。

 

 

 


 

聖獣画を描く

 

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